どんなものか
法人税の申告書は、1枚の書類ではなく、別表一から別表二十一までの書類のセットです。国税庁の手引では、すべての会社がすべての別表を作るわけではなく、会社の活動や決算の状況によって作る別表が違う、と説明されています。
多くの中小企業で使う主な別表は次のとおりです。
| 別表 | 何を書くか |
|---|---|
| 別表一 | 申告書の本体。所得金額と、納める法人税額 |
| 別表四 | 決算書の利益を、税金の計算のもとになる所得に直す |
| 別表五(一) | 税務上の「純資産」(利益積立金額)の残高 |
| 別表五(二) | 税金の発生と納付の記録 |
| 別表十五・十六(一) など | 交際費や減価償却など、テーマごとの計算 |
書く順番と読む順番
別表は、ほかの別表の金額を転記し合っています。そのため手引でも、作成には一定の順序があると説明されています。おおまかには、テーマごとの別表(交際費・減価償却など)→ 別表四 → 別表一 の順に書きます。
申告書を読むときは、逆に別表一の所得金額と税額を見てから、別表四で利益との違いを見ると全体がつかみやすくなります。架空の会社(株式会社べっぴょう)では、当期純利益933,500円が、別表四の調整で所得金額1,447,000円になり、別表一で法人税額217,050円が計算されています。
知っておきたいこと
- 別表の枚数が多くても、会社の数字の流れは「決算書 → 別表四 → 別表一」の1本です
- 様式は税制改正で毎年のように変わります。手引でも、事業年度に対応した別表を使うよう案内されています
出典:国税庁「令和7年版 法人税のあらましと申告の手引」第一部「法人税申告書の基本的な仕組みと記載の順序」
掲載している会社・数値はすべて架空のものです。学習用の一般的な説明で、個別の申告内容についての判断は、税理士などの専門家にご確認ください。
最終更新日:2026-10-10