どんなものか
繰越利益剰余金は、貸借対照表の純資産の科目で、当期純利益が加わり、配当などで減ります。決算書では、株主資本等変動計算書に当期首残高・当期の変動・当期末残高が載ります。
税務上の利益積立金額を計算する別表五(一)では、「繰越損益金」の欄に書きます。国税庁の設例は、書き方を次のように説明しています。
「期首現在利益積立金額①」には、繰越利益剰余金の当期首残高(マイナスの場合は△印を付してください。)を記載し、同一金額を「減②」に記載することによって「期首現在利益積立金額①」を0とし、改めて繰越利益剰余金の当期末残高を「当期の増減」の「増③」に記載します。
架空の会社の数字
| 欄 | 内容 | 金額 |
|---|---|---|
| 株主資本等変動計算書 | 繰越利益剰余金(当期首残高) | 2,000,000 |
| 別表五(一) 25 ① | 繰越損益金(期首) | 2,000,000 |
| 貸借対照表 | 繰越利益剰余金(当期末残高) | 2,713,500 |
| 別表五(一) 25 ④ | 繰越損益金(翌期首) | 2,713,500 |
当期首残高をいったん「減②」で0にし、当期末残高を「増③」に書くので、④は貸借対照表の当期末残高と同じになります。
知っておきたいこと
- 当期が赤字で繰越利益剰余金がマイナスになったときは、△を付けて書きます。当期が赤字のパターンでは、④が△1,020,000円です(別表五(一))
- 期首の金額は、前期の別表五(一)の④と同じです(「前期・当期・翌期の申告書のつながり」)
出典:国税庁「令和7年版 法人税のあらましと申告の手引」第一部 4 申告書の作成(設例)、申告書作成上の留意点(別表五(一))
掲載している会社・数値はすべて架空のものです。学習用の一般的な説明で、個別の申告内容についての判断は、税理士などの専門家にご確認ください。
最終更新日:2026-10-11